プロセスチェーンマネジメントのすすめ

目次

(1)プロセスチェーンマネジメントの目的
(2)プロセスチェーンマネジメントの方針
(3)プロセスチェーンマネジメント実現の手段
(4)プロセスチェーンマネジメントの基礎理論
(5)デジタルプロトタイピングによる製品開発・製造 (東京都立大学MOT教材の一部)
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(1)プロセスチェーンマネジメントの目的
プロセスチェーンマネジメントPCMの目的は、「製品開発・製造の競争力優位を確立するために、製造しやすい製品開発型プロセスを実現して製品開発時間を短縮する」ことにあります。 


この製品開発の競争力は前述のランチェスター公式
 
製品開発競争力=開発生産性×(開発製品数)**

で表わされます。開発生産性と開発製品数も最終的には時間の関数となります。

たとえば、
CAD/CAEツール等を導入して製品開発期間を30%短縮できれば、開発生産性は1.4倍となり、うまく製品を1.4倍開発して市場に出せれば、競合他社に対して1.4*1.42=2.7倍の競争力を持つことが可能となります。

これに対して
PCMにより製品開発時間を1/3にできれば、競争力は27倍に高めることができ、結果として市場占有率を高め、キャッシュフローを増加させて無借金経営が可能となります。
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(2)プロセスチェーンマネジメントの方針
プロセスチェーンマネジメント(PCM)で製品開発を行う場合は下記の方針に基づきます。

●源流を労働集約型から情報集約型へ変更します。
効果は、設計者・実装技術者等を情報装備して生産性を上げ、製品開発のボトルネックを解消します。

●源流で機能・製造性・コストを造り込みます。
効果は、下流プロセスでの設計変更発生をゼロ化して、開発期間短縮とコスト低減を可能とします。

●源流からデータパイプラインを構築します。
効果は、下流プロセスでのデータ再入力をゼロ化して、時間短縮と情報再利用・流用設計促進を可能とします
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(3)プロセスチェーンマネジメント実現の手段
プロセスチェーンマネジメントを具現化する手段はプロセス革新とインフラ整備です。具体的には:

●プロセス革新:
製造しやすい製品設計法の導入
データ共有型開発チーム。

●インフラ整備:
・技術情報インフラの整備
・部品
/CAD
データベースの構築
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(4)プロセスチェーンマネジメントの基礎理論

プロセスチェーンマネジメント(PCM)は

・制約理論 Theory of Constraints(TOC)
・ビジネスプロセス工学
・製造・保守しやすい製品開発理論
・誰にも解る製品開発理論

の諸理論に基づいています。
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